【中心静脈カテーテルの種類とその違い1(体験談)】にも書いたとおり、
PICCのメリットの一つに「詰まりにくい」というのがあります。
というのも、PICCには逆流防止弁がついており、血液が管に入り、閉塞を起こすという
状況を予防してくれるからです。
しかし、息子は、なんとPICCを入れて3か月ほどで逆血し、閉塞してしまいました!!
びっくりして、インターネットで「PICC 逆血」とか「PICC 閉塞」などと調べても
そのような体験談は全然見つかりませんでした。
原因は不明で、主治医も頭をひねっていましたが、とにかくPICCが
使えなくなってしまったので、急遽、抜管しました。
埋込式カテーテルの抜管は、鎮静剤を使い、眠らせたうえで、処置室で行いました。
そして止血の状況などを確認するために、念のため1泊入院しましたが、
PICCの抜管は、外来の処置室で行われました。
先生が引っ張ると、シュルシュルと管が出てきて、それで終了でした!
私も息子をあやすために同席した中で行われ、あまりに簡単だったので、かなり驚きました。
先生は、原因を探るために、抜いたあとの管に、生理食塩水を注入しようとしたり、
ジロジロ観察したりしていましたが、やはり原因は分からずじまいでした。
逆流防止弁はちゃんと機能しており、カテーテルの先端部分(外に出ている側)
のパーツに不具合があるような感じでした。
というわけで、この記事を書いている時点では、もう体内でカテーテルが入っていない状況です!
以前、埋込式よりもPICCの方が断然QOLが上がる!と書きましたが、
当たり前ではありますが、カテーテルが何も入っていないのは、本当に最高です!
息子は11か月ぶりに管なし生活で、お風呂を思う存分楽しみ、
家族もカテーテル感染におびえることもなく、
PICCが抜けることのないよう神経をつかいながら暮らすストレスからも解放され、
のびのびと生活ができています。
元々2週間おきに抗がん剤を投与し、治療がない週も採血を行っていたので、
毎週のようにPICCを使っていました。
それが、偶然にも抗がん剤の投与が3週間おきに変更となり、途中採血をする必要もなくなった
タイミングでのPICCの閉塞だったので、PICCは再設置することなく、
今後は末梢からルートをとり、治療をすることになりました。
このような治療計画なので、閉塞するトラブルが起きていなくても、PICCは外しましょう、
となっていた可能性はありますが、
絶妙なタイミングでのトラブル発生となり、
前回の埋込式カテーテルの閉塞といい、今回といい、息子は「持ってるな!」
と思いました!(笑)
こんなトラブルもありますよ~ということでどなたかの参考になれば幸いです。
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